家族に歯ぎしりを指摘されたことはありませんか? 歯ぎしりは誰にでも起こり得るものですが、だからといってそのままにしておいていいものではありません。寝ている間に周りの人に迷惑をかけてしまうだけでなく、睡眠中は力の加減をせずに歯をすり合わせるため、顎全体に倦怠感や痛みが出たり歯のすり減りが生じたりします。さらに、場合によっては歯が折れたり割れたりしてしまうことも……。
歯ぎしりは正しく治療することで改善できるものです。自分では自覚できないことが多いため発見が遅れがちですが、違和感に気づいたら早めにご相談ください。
下記の項目に当てはまる症状があれば、歯ぎしりをしている可能性があります。
原因1 不安やストレス |
歯ぎしりの原因の大部分をしめているものです。不安やストレスを発散させるために無意識に歯ぎしりをすると言われます。 |
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原因2 職業・職種 |
アナウンサーや吹奏楽の演奏者など、口をよく動かす職業の人が発症しやすいと言われます。 |
原因3 歯の噛み合わせ |
噛み合わせの異常や顎の骨格の異常によって歯ぎしりが発生することもあります。 |
歯ぎしりの治療にはさまざまな方法がありますが、もっともポピュラーなのはマウスピースを使用した治療法です。
マウスピース治療
患者様のお口に合わせたマウスピースを製作し、そのマウスピースを噛んだ状態で寝ることで歯ぎしりによる歯の摩耗や音を抑える方法。
ただし、マウスピース治療はあくまで対症療法であり、根本的な解決にはなりません。たとえば、噛み合わせの乱れによる歯ぎしりなどは、噛み合わせを治さなければ治療できないため、症状に応じて矯正治療を行う必要があります。